2018年8月16日木曜日

DENEB班 班長総括

DENEB班 班長総括
お世話になっております、DENEB班の班長ちょろです。
楽しかった一週間はすぐに終わってしまい、溜まった課題やその他諸々の待つ現実へと放り戻され、高校生は打ちひしがれている頃だと思います。(言い過ぎ?)
ここでは、そんな高校生がどんな子たちだったのか、彼らをサポートした院生たちがどのような働きを見せてくれたのか、そして、高校生、院生がどんな5日間を過ごしたのかをサラサラと綴ろうと思います。


まずは、5日間本当に頑張ってくれた高校生(二つ名あいうえお順)を紹介します。


あっくん
会って最初に口にした言葉が「速いものが好きなんですッッ!!」だったのは、僕の中でかなりの衝撃でした。
乗り物や軍事用物資に関する知識量は他の追随を許さず、僕も勉強になるなぁと思うことが多々ありました。
燃料や電力の計算など、数字を使った議論では非常に活き活きと手を動かしていましたね。
テニスも頑張るスポーツマンということで、多忙を極める高校1年生です。
いっくん
いつも議論の中心にいたイメージです。
話しで周りを引っ張るのが本当に上手なんだと思います。
また、院生(特に班長)の扱いに長けており、よく人を見ることのできる子であることがわかりました。
おしゅしを抱きかかえ、肩にピカチュウを乗せたままパソコンと睨めっこしていた姿は、何人もの院生の心を魅了しました。
ちゅん
最初の自己紹介で日本語が通じないなんて言ってた気がします。
きみっしょんが終わる頃には、あれが最初で最後の嘘であることを知りました。
誰よりも巧みに言葉を選び、的確なタイミングで発することで、高校生だけでなく、院生をも自分に振り向かせていました。
僕に対して「はい、班長!質問があります!」なんて言ってましたが、あれで反応しない班長がどこにいるというのでしょう。
あなたは正に「裏班"長」だったと思います。
とし
地学が好きという言葉はその通りで、その知識は地殻のことから植物に関するものまで、とにかく広く、もっと色々な話を聞きたかったなと今になって思います。
その上、自分が分からないことは調べたり人に聞いたりしていたのを見て、あなたの持つ知識に対する貪欲さが沼のように深いことを知りました。
これからも多くのことを知り、自分を満たしていって欲しいです。
ひよ
頭の中で組み立てる思考は非常に論理的で、その口から出る言葉はとても説得力があり、絶対に敵に回したくない人物であるという印象です。
発表中も常に堂々としており、「本当に高校生か?」と考えてしまう程でした。
1日議論に参加できなかったというハンデがあったにも関わらず、それを全く感じさせない饒舌な喋りは、班長が今一番欲しいと思っている能力です。
まるちゃん
常に落ち着いて議論を淡々と進めていたように思います。
かと思えば、ツッコむところはちゃんとツッコみ、「ああ、そういや関西人だったなぁ」と何度か思った記憶があります。
4日目の最後の議論は難しかったと思いますが、問題を解こうと必死に食らいついているのを見て、とても頑張り屋さんで意外と負けず嫌いであることが分かりました。
次に彼ら高校生を支えた院生スタッフ(二つ名あいうえお順)を、班長の独断と偏見で紹介しようと思います。
いしし
3日目から本格的に参加していましたが、高校生の様子やぐちゃぐちゃのホワイトボードをパッと見て、議論の方向を理解し、速攻でアドバイスしていたのには度肝を抜かれました。
ミッションの内容が生物で占められていて、いししは化学専攻だった(よね?)ので、活き活きしていたように感じます。
マスク無いのが無かった
ウマゴン
議論が行き詰った時に、結構的確な指摘をして、話を簡略化してくれたことが何度かあり、班長はかなり助かりました。
高校生もウマゴンには懐いているように見え、まさに班のムードメーカーでした。
ただ、最後まで目が痛々し過ぎて、結局最高に格好いい“あのウマゴン”を高校生に披露できなかったのは、班長として責任を感じずにはいられません。
なるべく目の腫れが目立ってないやつを選んどいたゾ
カースー
僕らはカースーと呼んでいましたが、高校生からは「お菓子の妖精」と名付けられていましたね。
確かに、お菓子を持ってくるタイミングは「ナイス!」の一言に尽き、ボーっとしてしまった高校生の脳に的確に糖分を補給してくれていたと思います。
まあ、カルメ焼きを与えていた対象がスライムから高校生に代わっただけだと考えれば、造作もないことだったのでしょうが。
凄く酷い写真と迷った
破壊神かっしー
その名を聞けば誰もが震え上がる。
ミッションに対する彼の的確な指摘を受け、何人の高校生・院生が打ちひしがれたのだろうか。
わかっているとは思いますが、本当はとっても優しいんです。
あれだけ真剣に議論に加わり、わからないことを調べ上げ、自分の考えを述べるのなんて、ぐう聖人にしかできません。
とはいっても、真の意味で“破壊”するのはゲームの中だけにして下さいね。
くら
研究室からお〇ゅしの人形を持って来てから、くらは自分の地位を確立した気がします。
やっている研究ががっつり工学なので、技術系の内容について議論しているときは、バシバシと議論に参加し、どんどんアドバイスしていましたね。
4日目、5日目辺りで、「くらさんはどこですか?」と何度も高校生から聞かれ、班長が少しの寂しさと羨ましさを感じていたのは内緒。
写真選びに悪意はありません。
しみ
議論の重要な部分にほとんど参加してくれて、本当に助かりました。
議論へのアドバイスもさることながら、笑いで場を盛り上げていたところをみて、やっぱ関西人ってすっげぇ~って思った。(小並感)
5日目の途中からは、あっくんととしの3人で燃料や消費電力だったりの計算をずっとしてくれて、現実的な数字を見たら本当にエウロパに行ける気がして、すごいなぁって思った。(粉未完)
右のめがね
しゅう
かっしーさんと2柱で、ミッションに対する的確な指摘をしてくれました。
高校生への助言もそうなのですが、班長としてどう動くべきかについても多くのアドバイスをしてくれ、悩む班長にとって言わば“星”でした。
「ジャマイカ☆超絶☆常識ある、JCJ、ヒィーーッヤッッ!」
っていう掴みでみんなとの距離を縮めようという提案も、本当に勉強になるなぁと感じました。
唯一の縦写真
ずっきー
3日目からの参加で立ち振る舞いが難しかったと思いますが、報告会で使うスライドの作り方、報告書のまとめの手伝いなど、大いに貢献してくれました。
宿直も担当してくれたので、班長の知らない高校生を知っていたのではないでしょうか。
普段同じ研究室でいつもお世話になっておりますが、このきみっしょんの場でも班長を支えてくれて、ただただ感謝の言葉に尽きます。
ちょろ
院生スタッフ唯一の、高校生とタメの大学院生です。
高校生に混じってうんうんと悩む姿は、正に“7人目の高校生”でした。
高校生にも「高校生みたいに・・・」って言われたので、もう高校生でいいよねっ!
班内で最年長、もはや三十路と面と向かって言われた日の夜だけは、涙で枕を濡らしました。
まつけん
口数は多くなく、終始議論を見守ってくれていましたが、4日目の途中で間欠泉に突っ込むための力の計算について講義してくれました、
班長、少し感動した。
それと、まるちゃんやしみと比較して、全く関西弁を喋らなかったのを見て、関西を捨ててこっちに来た彼の覚悟が相当のものであることを知りました。
もち
班長の目が届いていない高校生の面倒を常に見てくれていましたね。
かなり頼ってしまったと思います。
最後の方は高校生にがっつり指示を出していて、「もうもちが班長でええやん」とかって思ってました。
高校生帰宅後の反省会で「本当に楽しかった!」と言ってくれましたね。
高校生だけでなく、院生も楽しんでくれていたとわかり、班長としてこんなに嬉しいことはありません。

DENEB班はカメラマンが優秀だったようで、欲しいと思った写真が必ず見つかります。
高校生、院生の紹介に使った写真たちも、「オウッ、イイシャシンネッ!」って言いたくなるものばかりですよね!?
作文に自信ニキじゃないので、DENEB班の班長総括は写真におんぶにだっこでやらせて頂こうと思います。
次に、DENEB班が歩んだ5日間1日目から振り返ろうと思います。


1日目
うえむー班長、きむ班長と一緒に、淵野辺駅にて高校生を待ちました。
かなり遠くに住む子もいて、台風のこともあり、本当に全員揃うのかと心配していましたが、誰も遅れず、時間通り全員集合しました。
ちょろ班長は(最初が大事!)とか思いながら高校生と話そうとしましたが、既に高校生同士で滅茶苦茶盛り上がっていて、入る隙間はありませんでした。(涙)
まずは駅前のハヤブサ大パネル前でパシャリ。
左からあっくんひよとしいっくんちゅんまるちゃんが思い思いのポーズを取っています。
中央で2つのパネルを器用に持っているのがDENEB班班長のちょろです。
この”DENEB”と書かれたパネルは班専用パネルで、これから5日間、ずっと一緒に過ごします。
バスで移動している間もお喋りがやむことは無く、気付いたらもうJAXAの入り口に到着。
入り口前では、院生スタッフが厚くおもてなし。


きみっしょん会場に入り、諸注意を受けた後、まず班内でアイスブレイクを行いました。
2人ペアになって、片方がひたすらインタビューし、時間になったらインタビューの結果をみんなに披露するという、他己紹介をゲームにしたものです。
初対面の人から情報を引き出す能力、聞いたことをちゃんと覚えている能力などが問われる、意外と高難度な他己紹介なのですが、高校生は意外とうまくやってくれました。


アイスブレイクの後、ついにきみっしょんスタートです。
まず最初は、事前に出していた宿題の発表です。
DENEB班では、”地球外生命体”をテーマにした宇宙ミッションを考えてもらうことになって、このことについて色々と調べてきてもらいました。
ちゅんを筆頭に、みなさん非常によく調べてきてくれました。
いっくんが「そこまで調べてないから簡潔に話すけど、」と前置きしておいて、最も長く発表していたことは忘れもしません。
みんなの調査がちゃんとしていたがために、最後のまるちゃんが「ほとんどのことを言われちゃった・・・」と困っていました。
そんなこと言った後、みんなと被らない内容をバンバン説明してくれたのを見て、班長は「知識欲、半端無いって!」って言いそうになりました。
この時点で既に、何人かの高校生からエウロパエンケラドスなど、生物が存在する可能性が高いと言われている系内惑星の名前が挙がっていました。


宿題を発表してもらった後は、高校生たちが”地球外生命体”の中でどんなことに興味や疑問を抱いているのかをブレストで洗い出しました。
ブレストはアイデアをどんどん出す議論の方法ですが、この段階で高校生はかなり苦戦していたように感じます。
カースーが的確なタイミングで投入するお菓子も、この時は速攻無くなっていましたね。
ブレストした模造紙とお菓子が”入っていた”空の籠
ある程度アイデアが出てきて、それらを分類分けしてみると、”生命とは”という疑問が最も多くあることが分かりました。
その結果を受けた高校生は”地球外生命体を探すっていうけど、そもそも生命ってなんだろう?”という議論に進んでいきます。
班長は(これはまた難しいところに突っ込むなぁ)と思いながら見ていました。


と思ったらもう夕食!
初日の夕食は歓迎会ということで、豪華にステーキでした。
デザートでマンゴープリンも付いてきて、みんなテンションアゲ↑アゲ↑
高校生はこのマンゴープリンでひと悶着あったよう。(nanaco? namaco?)


食事が終わったら、高校生、院生スタッフ総出のアイスブレイクの時間です。
ALTAIR班、DENEB班、VEGA班対抗で簡単なゲームを行いました、なぜかDENEB班が最下位でした。
高校生同士、院生同士はこんなに仲良しなのに、なんで1位じゃなかったのだろう・・・。
夕食後も話題の中心は「代謝?外界との隔たり?生物ってなんだ?」
哲学っ・・・! 圧倒的哲学っ・・・!
そんなこんなで、やっとこさ高校生の考える生命の定義、条件が決まりました。
代謝に必要なエネルギー、液体の水が必要など、なんとなーく地球型の生物を想定しているようです。


まだまだ話足りないようですが、今日はここまで~。
JAXAまでの移動と初めての環境に相当疲れていたと思います。
流石にバタンキュー(死語)でしたよね?
2日目
おはようございま~す。
挨拶も程々に、早速議論。
ぼんやりと探そうとしている生物が定まりつつある中、班長が「もっと具体的な生物を想定して探すことにしたら?」と言います。
この一言で、議論はかなり散らかりました
植物、シアノバクテリア、ケイ素生命体、機械生物・・・。
昨日までしていた地球型の生物を想定して探そうという議論から、かなりそれてしまいました、申し訳ない。


たくさん出てきた生物(?)の中から、何を探そうか、なかなか決まりません。
何のために生物を探すのか、背景を考えることで生物を決めようともしますが、生物の進化の過程を知りるため、宇宙で利用するためと、ここでも右往左往。
そんな中、ヒーロー・かっしーさんが登場。
「各意見を支持する人で分けて、背景について調べた後、討論!」
この号令を受け、高校生は一斉に動き出しました
本、パソコンを使って、一生懸命探し物をし、数分後に討論開始!
”生物の進化の過程を知りたいグループ”のまるちゃん、ひよ、としは、地球外で生物を探してきてゲノム解析をし、生物の進化に迫ろうという大胆な提案をしていました。
対して、”生物を探して宇宙利用したいグループ”のあっくん、いっくん、ちゅんは、宇宙放射線に強い生物を探して、宇宙服のコスト削減などに役立てようという話をしていました。
両グループの説明後は、どちらにするかの譲らぬ討論が繰り広げられます。
結局のところ、そもそも生物が見つかってないのに、いきなり放射線耐性のある生物に絞って探すのは現実的ではないということになり、生物の進化の過程を知るという背景のもと、生物を探すことに決まりました。


議論がひと段落したところで、高校生は所内見学・特別講義に参加します。
特別講義では、質疑応答であっくんが技術的な質問をたくさんしていました。
一通りイベントが終わったら、やっぱりすぐに議論開始。
ゲノム解析をするなら、生物をサンプルとしてリターンして来なきゃだよねという話題になり、高校生の興味はだんだんと系内惑星、衛星へと向いていきます。
そして、系内で生命のいる可能性の高い星って何があるんだろうという議論になりました。
調査の結果、エウロパ、火星など、いくつかあるようでした。


議論は収束しないまま、夕食へ。
夕食後に会場に帰ってすぐにやったことは、各星のランク付けです。
水があるかどうか、地球から近いのか遠いのか、さまざまな項目を見て、生物を探すために行くに値する星を丁寧に検討しました。
帰りのことも考え、その星から脱出するための速度も計算しましたが、この班の大義名分が
「生物を見つける」なので、大きな評価項目を太陽や地熱のエネルギー源があること、また水があることに絞りました。
その結果、木星の衛星エウロパで生物を探すことになりました。
ここで、作業報告会が始まります。
その日の進捗を院生に向けて発表する場で、昨日は班内で行いましたが、2日目から他の班の院生を迎え入れて、全く進捗を知らない人に向けて説明します。
この日はVEGA班の院生に対して、DENEB班が何をしていたのかを発表しました。
発表後はVEGA班からバンバン質問が飛んできて、高校生は幾度か言葉を詰まらせていましたが、粗方は答えていたので、班長は少し安心しました。
作業報告会の後は、明日何をするかを決めて、この日1日は終了です。
まだ行く星が決まっただけで、どんな生物を探すのか、どのような方法を用いるのかは決まっておらず、それなのに明日は中間報告があります
やるべきことがたくさん出てきて、高校生や院生(特に班長)はなんとな~く焦り気味に。
その上、明日はひよが参加できないということで、ダブルパンチ。
まあ何とかなるさ、おやすみなさい。


3日目
ひよは朝からいません。
今日の中間発表までに、とにかく何をやるか決めなきゃいけません。
まずはエウロパで何を探すかです。
朝一番で調べものをし、エウロパにいるであろう生物に当たりを付けることにしました。
生物の案として、チューブワームや甲殻類、バクテリアなどが挙がります。
限られた時間内での最善案はどれかを考え、この時点では”チューブワーム”を探すことに決まりました。
地球にいて、エウロパの環境に適用できそうな生物がチューブワームであるそうです。


探す生物が決まったら、あとは何をするか・どう探すかです。
エウロパは表面が氷で覆われており、氷の下に液体の水が存在すると言われています。
生物がいるとすればこの水の中ということになります。
そこで、表面の氷で特に薄い場所を探し、そこを割って潜水艇を入れ、潜水艇で生物を探すというミッションが生まれました。
行き帰りをどうするかの問題もありますが、文献を調査した後、こちらはできる限り現行の技術を利用する方向になりました。
院生ミニ講演、昼食の後は、中間報告会まで残された時間でひたすらスライド作りです。
6人の高校生に対して3台のパソコンで、上手く仕事を分けて、スライドをどんどん作っていきます。


発表の練習を1、2回だけして、そのまま中間報告会に挑みます。
スライドの発表自体はかなりスムーズに進みましたが、質疑応答で苦戦していました。
中間報告会をなんとか終え、班に帰ってからは、潜水艇でどのように生物を捕まえるのかを議論しました。
生物のスペシャリスト・黒谷先生も議論に加わって下さり、アイデアを出してくれました。
「チューブワームがいるなら、その子供、要するにプランクトンのような生物もいるのでは?」
確かにその通りかもしれない、そして、プランクトンなら目の細かいネットで捕まえられるだろう。
こうして、チューブワーム→プランクトンを潜水艇に取り付けたネットでキャッチするということになりました。
更に議論は進み、生物がいるかどうかわからないサンプルを持って帰ってきて、地球で「生物入ってないじゃん!」ってなったら悲しいよねという話になりました。
そこで、またまた大胆にもエウロパ現地で生物の有無を確認してから地球に帰ることに。
水中から潜水艇で取って来たサンプルに生物が確認できなかったら、そのサンプルは捨て、また新しく潜水艇でサンプル採取を繰り返すとのこと。
”生物を見つけるまでぜってぇ帰らねぇから!”、揺るがぬ決意。


このあたりで、ひよがDENEB班に帰ってきました!
すぐさまこの日の進捗をひよに共有しました。
班長は、ひよがここで議論に置いて行かれることを最も恐れていましたが、難無く理解し、質問や意見をしているのを見て、本当に安心しました。


夕食を終えた後は、どんな方法で生物を確認するかという議論に。
地球で行われている生物の探し方を調査します。
顕微鏡や薬品マーカーなどの案が挙がって、やはりどれにするかという議論になりました。が、結局全部持っていくことになりました。


作業報告会でALTAIR班の質問攻めに耐え、この日はここで議論終了。
明日はついに最終発表会です。
4日目
昨日の内に、やることはだいたい決まりました。
残りの時間で実現可能性を検討します。
時間が限られていたので、ここでも仕事を分けます。
電力や燃料に関する研究をしている院生スタッフ・しみが、あっくんとしと一緒に探査機の使用電力を計算し、実現可能性について検討します。
いっくんちゅんまるちゃんひよは、どのように氷面下の水に潜水艇を送り込むかを考えます。
いくつかの案から、やはり氷を割るのではなく、氷のひび割れに存在すると言われる間欠泉に向かって上空から潜水艇を突っ込むことに決まりました。
ここで、院生スタッフ・まつけんが間欠泉に潜水艇を突っ込むための力の計算について4人の高校生に講義してくれます。
そのお陰で、こちらも潜水艇潜入の実現可能性について検討することができました。


一通り計算が終わり、昼食を済ませた後は、昨日と同じ”ひたすらスライド作りタイム”です。
昨日の中間報告会は5分でしたが、最終発表会は10分話し続けなければなりません。
あっくんやいっくん、としはタイピングがある程度得意らしく、ひよ、まるちゃん、ちゅんがまとめた内容からスライドを作成します。
6人から少し緊張した空気を感じ取れます。
スライドの完成が提出時間ギリギリになってしまったのは、班長の時間配分ミスです。


その後の発表練習ではプロジェクターが使えないというハプニングもありましたが、ほぼ10分丁度くらいの内容にまとめることができ、DENEB班はみんなホッとしていました。


そしてそして、ついに最終発表会!
最終発表会は大きな会場で行いましたが、JAXAの職員さんやきみっしょんOBでほぼ満員となりました。
中間発表とは比べ物にならない緊迫感が流れていました。
そんな中、DENEB班の6人は本当に堂々と発表していました。
初日に会った時には想像できなかったくらい、堂々としていました。
ある日は議論があらぬ方向に向かうこともありましたが、よくぞここまで話をまとめてくれたと思います。
発表後の質問にも自信を持って答えており、成長が感じ取れます。
何よりも、とても楽しそうに発表や質疑応答していたのを見れて、つくづくこの班の班長で良かったと思いました。


発表会が終了したら、みんなで最後のお食事会です。


お食事会の最後には、高校生1人1人から班長に向けて言葉を送ってくれました
みんな思い思い(言いたい放題?)に班長の感想を述べてくれて、班長は泣きたくなりました。
いっくん辺りが僕のことを三十路だと思っていたことは、来来来世まで忘れません。
座談会では、研究の事や将来について、高校生はたくさんの人から話を聞いていました。
これでこの日はお終い。
明日が最終日だけど、高校生6人はちゃんと寝てくれるかな?


5日目
最終日。
最後の大仕事、報告書作成を行います。
ちゅんが普段あまりパソコンを使わないらしく、タイピングが少し苦手のようなことを言っていましたが、この日は進んでタイピングしており、そんな細かいところでも成長を感じてしまう班長です。


途中、VEGA班班長うえむー様のピ〇チュウを奪った容疑でひと悶着。
数時間後には、6人力を合わせて、報告書も無事完成。


修了証の受け渡しも終わり、班長からの言葉を贈る時間です。
あの言葉たちは高校生にどれくらい届いたのだろうか。


その後、前日から院生で準備していた色紙のプレゼントをしました。
高校生が報告書を書いている裏で、色紙の仕上げをしていたことは、他言無用で。
更に、DENEB班と5日間を共にした班パネルをうまーい具合に6等分したミニパネルを6人に渡します。
それら院生からのプレゼントを受け取った6人は、急にひそひそと話し始めます。
何だろうと見ていたら、なんと、高校生たちも色紙を出してきました!
院生は11人いるのですが、一人一人に色紙を用意してくれたのです。
これには院生も大喜び!


そして、なぜかサイン会の流れに。
分割した班パネルを手にした高校生が、院生スタッフや先生方の前に並びます。
事務局長のサインのクセがスゴいんじゃ~!


帰る準備をして、最後の最後に向かったのは交流棟お土産屋さんです。
交流棟は、JAXAの今までの歴史だったりを見ることができる博物館のようになっています。
テレビやインターネットでしか見たことが無いものも多く置いてあったようで、建物に入った途端に、高校生は散り散りになりました。
???
お土産屋さんには、JAXAに関するグッズがたくさん置いてあります。
「目を輝かせる」と言葉では言いますが、人生で初めて輝く目を見た気がします。
この5日間で一番本気だったかも(?)
ついでにロケットの前でもパシャリ!


院生の見送りを背にバスに乗り込み、駅に向かいます。
駅では初日と同じ大パネルの目の前で写真を撮りました。
今生の別れをするのかと思いきや、高校生はジュニアセッションの話で忙しそう。
班長はまたまた少しだけ淋しかったです。
何はともあれ、これできみっしょん5日間が全て終わりました。
おわりに
激動の5日間でしたね。
体力には自信がある方ですが、流石に疲れました。
高校生は5日間を終えて、どんなことを思っているのでしょうか。
全部が全部、楽しかったでしょうか?
恐らく、このたった5日間の中でも、悩んだり、他の人と少しぶつかったりして、辛いと思うことがあったんじゃないでしょうか。
人と接するとき、楽しいだけでなく、痛みを伴うことは必ずあります。
それでも、これからもたくさんの人と接して欲しいです。
最後の班長スピーチでも話しましたが、たくさんの人と接する中で、人は人を知り、自分を知ると思います。
この5日間で、どんなことがあった時に、自分が何を想い考え、どんな行動を起こしたのかを忘れないでください。
それがあなた自身であり、何にも代えることの出来ない個性です。
道を見失いそうになっても、自分をちゃんと知っていれば、何をするべきなのかが見えてきます。


そんなことを言いつつ、僕はきみっしょんのほとんどの時間を楽しんでました。
この5日間を通して、唯一というわけではないんですが、あなたたちを大きく評価している点があります。
それは、「時間を守ること」です。
昼食の時間や、夕食の時間など、だいたいDENEB班が最初に片付けを終え、席についていたことを覚えていますか?
細かい議論で少しもたつきはしましたが、大枠のスケジュールはちゃんと守っていましたよね。
これは非常に大事なことで、できない人はいつまでたってもできないんです。
24になった班長も、まだまだできていません。(ヤベッ・・・)
是非とも見習いたい。
できなかったことから改善点を考えるのは大事なことですが、良かったことにも照明を当ててあげて下さい。
あなたたちの大事な大事な長所です。


今度会ったときは、自分について何を新しく知れたのかを教えて欲しいです。
新しく興味を持ち始めた事柄や、最近あったすべらない話など、たくさん話しましょう!


DENEB班の長老 ちょろ